誠心幼稚園が始まった60年前。知育を行なっている幼稚園はほとんどありませんでした。
そんな中私たちは、幼児の発達を理解するために「ピアジェ理論」を学び、幼児の知的教育の重要性を実感しました。
そこで、独自つの研究会を立ち上げ、ピアジェ理論を基にしたカリキュラム・教材を作成し、今日の教育活動に至っています。
少し前のゆとり教育の風潮が薄れ、再び知育が重要視されている昨今ですが、単なる“お勉強”では幼児にとって楽しめるはずがありません。
「どうすれば遊びながら知的能力を伸ばせるか」「どのようにアプローチすれば子どもの能力を最大限伸ばせるか」という確かな研究結果に基づいた教育を行なっています。
*ピアジェ理論:知識は「外界から与えられるもの」ではなく、子どもと環境との相互作用において「自ら構築するもの」。そして子どもは、その能力を十分にもった存在である。発達の段階に応じた正しい刺激を与えることで、子どもは自ら知識を手に入れていく。
教育理念
「全人教育とピアジェ理論」
“清い心” “良い頭” “強い体”の調和の取れた全人的な人間教育を目指します。
幼児期には、どれか一つに偏ることなくさまざまな経験をすることが大切だと考え、頭を使って工夫をする活動から、思い切り身体を動かす活動まで、多様なカリキュラムが当園にはあります。
それらのカリキュラムを、お友だちと共に経験し、共に育ち合うことを大切にしています。
清い心
-人の優しさを感じられること、人に親切にできること、美しいものを美しいと感じる心
幼稚園は集団生活です。子どもは子どもの中で育ちます。
教師が子どもたちを一方的にリードする保育ならば、子ども同士の衝突は少なくなりますが、思いやりの心は育ちません。
思いやりの心は、他者との衝突や葛藤を通して育まれるものなのです。
良い頭
-知識を詰め込むのではなく、自ら考えられる力
20世紀最大の心理学者ジャン・ピアジェ博士は「子どもにとっての最大の学びは、失敗した時にこそ存在する」と説きました。
彼の理論を基に開発された教材を使い、子どもが自ら考え、失敗しながら工夫することで、自分自身で発見することを通して思考力を養う教育をしています。
うまくいかなくて、どうしようかと考えることが、何よりの学びなのです。
強い体
-自分の思い通りに動かせる体、怪我をしない体づくり
「熱中すれば自ら育つ。子供達の心と体を健やかに育むために。」をモットーに研究された“安田式体育あそび”を取り入れています。
体育もまた、指導されるのではなく、遊びであることを大切にしています。そこには仲間の存在も欠かせません。互いの挑戦を応援し合い、成果を讃えあう姿勢も同時に育むことができるからです。
広い園庭や豊かな自然環境もまた、子どもたちの体を自然と育んでくれます。